ミャンマービザ免除のお知らせ(最新 20180914現在)

在日ミャンマー連邦共和国大使館より、日本・韓国の方を対象とした観光査証免除の試行が2018年10月から1年間の予定で試行されると発表がありました。

□試行される査証免除要件

  1. 対象者
    日本と韓国(注)の一般旅券所持者。(注)韓国の方で「単数旅券」所持者は、現地入国管理官が一般旅券とみなさない可能性があるため、大使館窓口に査証取得の要否を相談する。「Travel Certificate」所持者は査証申請が必要。
  2. 試行期間:2018年10月1日から2019年9月30日入国分まで
  3. 無査証滞在の要件
    (1)旅券の残存期間:入国時6ヵ月以上
    (2)旅券の未使用査証欄:入国時2ページ以上
    (3)1ヵ月以内に出国するための有効な航空券を所持していること。
    (4)観光目的での30日以内の滞在に限る。パッケージツアー、個人旅行いずれでも可。添乗員、マスコミ関係者が観光目的で渡航する場合も査証免除対象となる。
    (5)入国は次のいずれかの地点に限る。
    ・国際空港:ヤンゴン国際空港、マンダレー国際空港、ネーピードー国際空港
    ・国際港:ヤンゴン港
    ・タイとの陸路国境地点:Tachileik、Mayawaddy、Kawthaung、Hteekee
    (6)ミャンマー政府が定める旅行制限区域(外国人立入禁止区域)への訪問は不可。
    (7)ミャンマー政府が定める法律、規則、命令、指令を厳格に遵守すること。
  4. 注意事項
    (1)大使館発表書面では、入国時にUS$1,000の提示が必要とありますが、大使館によると、本要件は撤廃されました。大使館HP掲載の書面は、本国からの通達が入り次第、更新される予定です。なお、入国時の係官の判断により、滞在に必要な費用提示や滞在先の証明を求められる可能性がありますので、特に個人旅行の場合は、ミャンマー国内で使用可能な滞在費用等が提示できるよう、準備しておくことをおすすめします。
    (2)査証免除での入国が認められると、入国時にスタンプが旅券に押印される。

ミャンマー好きの方にとっては、待ちに待った、ビザ免除のニュースだが、
注意したいのはあくまで『時限措置』だということ。

その背景としてはミャンマー国軍によるイスラム系少数民族ロヒンギャ迫害への非難を受けていることがあげられよう。

結果、欧米特に欧州からのミャンマー観光客が急減しているのだ。

ミャンマーのホテル・観光省によると、今年1~6月の同国来訪者は68万人で前年同期比2%増にとどまったという。
特に欧州からの来訪者は26%減の約9万3千人、北米からのそれは15%減の約4万人となっている。

アジアに目を向けると、中国は36%増の13万人。
今回のビザ免除国、日本は約4万8千人、韓国が3万2千人であった。
外国人観光客全体に占める割合は、日韓あわせてもそれほど大きくはない。
だが、両国共に前年同期の水準を維持し、伸びシロありとミャンマー政府は判断したのだろう。
ビザの収入減があっても、より多くの観光客が訪緬することで市井に落ちる「カネ」を期待しているのか。

因みに中国人については、ミャンマー到着後に空港で発行するアライバルビザ制度を導入する模様。

ミャンマーは現在雨期にあたり、乾期に入る10月の旅行シーズンにあわせてビザの免除を実施。
当初、免除の条件として入国時に1人1000ドルの滞在費用の現金を所持するよう求めていた。
しかし、観光業界が「観光客の負担が大きい」と反発したこともあり、これは廃止された。

しかしながら、前触れなしにいきなりルールが変わる「ミャンマー」のこと、
(査証の申請ルールが事前予告なしに変更された歴史がある)
少なくともクレジットカードと滞在期間×100USD位の現金は
入国審査に備えて持っておいた方が良いかと個人的には考えている。